mini print for Cadaqués

Noriaki Kondoh’s world

 

ロンドンのナショナルギャラリーの中世イタリア絵画のコレクションのなかに不思議な絵がある。ピサネッロ(本名アントニオ・ピサーノPisanello/Antonio di Puccio Pisano)( 1395 - 1455 ))の作品に、「聖エウスタキウスの見た幻影(The Vision of Saint Eustace)」がある。聖エウスタキウスが鹿の角の間にキリストを見、改宗したという逸話から描かれた。猟りの絵には、ハウンド犬、兎、鹿が登場する。鹿は、ヨーロッパからアジアまで広く分布している。日本にも古くからいるが、仏教(釈尊の前世の姿)の教えからか、ヨーロッパより狩猟の対象としてはあまり無く、大切にされてきたようだ。

日向に出て、敏捷に走り回る姿から、太陽と復活の象徴。そのせいなのか、 燭台などの装飾に使われることが多い。カンボジアに行った時、「キュッキュッ」と鳴いて最初は何の音なのかわからず、不気味だった。 しかし、ヤモリはホテルやレストランの壁に張り付いていて、現地の人にとっては、生活の一部である。三畳紀末から2億年もの長い間変わらない生きた化石。有鱗目(ゆうりんもく, Squamata)とはトカゲと蛇の総称したは虫類をいう。カメレオン、ヤモリ、サンショウウオも有隣目だ。中世ヨーロッパでは、生と死、光と影、善と悪など、二つの対称性を象徴する図像がよく使われるが、トカゲは、地中から日向へ向かってゆくイメージを魂に重ねている。

箱形の甲羅を背負い、手足、しっぽ、頭を引っ込めて身を守るは虫類は、三畳紀末、約2億年前には生息していたと考えられている。日本名をサンジョウキガメでプロガノケリス (Proganochelys)という。水陸両性で、主に陸にすむものと海洋生のものがいる。アカウミガメは、太平洋、インド洋、大西洋、地中海に広く分布して、日本にも産卵のため上陸する。

英名はloggerhead。大きな頭という意味だ。

マスティフ犬は闘犬や番犬にされる攻撃的で強い犬。ロットワイラー(Rottweiler)はマスティフ犬を先祖に持つと言われている。ロットワイラーは、古代ローマ軍の遠征でドイツに侵攻するときに同行された古い祖先をもつ。ドイツ侵攻にはアルプス超えという過酷な環境でも耐える強い犬が求められたからだ。ローマ軍が通過した南ドイツのこの地方は古代の住居跡から赤いタイルが出土していて、「ロットワイル(赤いタイル)」と呼ばれたことから、この名前が来ているという。ローマ兵の食料を確保するため、牛を追わせた。また、ロットワイルの肉屋は財布をこの犬の首に巻き付け安全な金庫代わりにしていた。家畜輸送のボディガードとして頼りになっが、鉄道等近代交通機関の出現により需要がなくなり、数は激減した。ロッティーは警察犬、軍用犬として使われ、ドーベルマンを生み出した頭のいいイ犬。

セッターは、その名の通り、獲物を追い威嚇して動けなくする(セットする)犬である。銃の無い時代、鳥等の獲物を追い立てて、網を持った主人を待った。

イングリッシュセッター(English Setter)とアイリッシュセッター(Irish setter)は共にスパニエルを祖先にもつ。イギリス貴族の猟犬の中に獲物を追い立てるスパニエルのうち伏せの姿勢で主人に知らせる個体があるのを見つけ、ポインターなどと交配されて作られた。

アイリッシュセッターは、1700年代、アイルランドの古いセッター犬。レッドセッターとも呼ばれ、長くて濃いマホガニーの毛並を持っている。仕事熱心で、社交的、温厚な性格の犬である。


再びリャマ。

ラクダ科。南アメリカの西部、アンデス山脈、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ペルーの3000mの高地とパタゴニア地方にいる。こぶは無く、岩山を上り下りするため、足は小さい。

グアナゴとビクーニャは野生動物。リャマとアルパカは家畜として長い間人間に飼われている。ラクダに比べて、リャマの仲間は、目と耳は大きい。ラクダの仲間は動物たちの生存競争の中で、より過酷な気候の土地へ生活の場を移してきたと考えられている。厳しい自然に耐えられる身体能力を備えているため、そこに住む人たちに大切にされている。


12℃から15℃になると、丸くなって眠るようになるそうだ。

works-237 

Un chat #39 / 猫 #39 / 2011/November

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

works-238 

llama #02 / リャマ #02 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

works-239 

femme #11 / 女 #11 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

works-240 

k9 #12 / 犬類 #12 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

(Irish setter)

works-241 

k9 #13 / 犬類 #13 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

(Rottweiler)

works-242 

Un chat #40 / 猫 #40 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

しっぽを体に巻いてお座りするのは几帳面な性格なのだそうだ。

works-243 

k9 #14 / 犬類 #14 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

(Irish setter)

再びアイリッシュ・セッター。鳥猟犬はスパニエル犬やポインター犬が使われる。

鳥猟犬は、獲物の位置を特定して教えるのがポインティング・ドッグ=ポインター。獲物を回収するのがレトリーバー。また、キジなどの、地面で生息する鳥を追い出しを行い、主人に獲物を撃たせる役をする。これをフラッシュという。ポインティング、フラッシュ、レトリーヴの3役をこなせるのがスパニエルなのだそうだ。

works-244 

Loggerhead(sea turtle) / アカウミガメ / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

works-245 

Un lézard / トカゲ / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

works-248 

Un cerf / 鹿 / 2012/February

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

イギリス、オーストラリア、ニュージーランドで、羊を管理するため働いている。その名前は原産地に由来する。イギリスのかつての国境、イングランド、スコットランド、ウエールズの(ボーダー=国境)からであるらしい。正式に認められるまでは単に「牧畜犬」と呼ばれていた。原種はヴァイキングのトナカイを追っていた。

ボーダーコリーは牧羊犬として最も働いている。他のコリーは貴族に気に入られ、外見の美しさを競うようになったが、ボーダー・コリーは運動能力を買われて発展してきた為、様々な形や色、模様、毛並がある。人には従順で賢く良く働く。現代では牧羊犬として以外にもスポーツドックや家庭の犬としても使われる。

works-250 

k9 #15 / 犬類 #15 / 2012/January

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

(Border Collie)

works-251 

Okapi / オカピ / 2012/February

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

オカピは三大珍獣のひとつ。アフリカ中部に住んでいる絶滅危惧種である。キリンの祖先と言われ、べろんと出す舌は、キリンに良く似ている。特徴のひとつお尻の不思議な縞は、藪の中での保護色となっている。

works-252 

montre de la nuit(hibou) / 夜警(ミミズク) / 2012/February

serigraph  /  18cm x 18cm(10cm×10cm)

ミミズクは羽角のあるかないかの違いで、フクロウ科である。 耳のように見えるから付いたようだ。 でも、羽角のあるフクロウもいるし、なんとかズクだからといってミミのようなものが付いている訳ではない。ミミズクの「ミミ」は耳の意味ではあるが、本当の耳(耳介)ではない。形は様々で、英語では単にオウル(owl)である。