Noriaki Kondoh’s world
works-246
Un lapin #05 / 兎#05 / 2012/February
serigraph / 27cm x 23cm(20.7cm×18.2cm)
works-247
A Young Hare #02(Hommage à Dürer) /
野兎 #02(デューラーへのオマージュ) /
2012/February
serigraph / 27cm x 23cm(18.5cm×15.5cm)
デューラーの素描、「野うさぎ( A Young Hare)」からイメージした。
作品は、ウィーンのアルベルティーナ素描版画館にある。1502年に描いた。翌年には「大きな芝草」を制作し、デューラーの水彩素描の中で最も有名なものとなっている。デューラーはアトリエで座らせて描いた。剥製を使用したという説もある。作品の中央下にアナグラムと年号が記されている。
works-249
Un lapin #06 / 兎#06 / 2012/February
serigraph / 27cm x 23cm(18cm×16cm)
ジャータカ物語 兎の話
兎は、東洋において、少し特別な存在でもある。
仏教における釈尊がお説きになった物語からきている。布施の大切さを比丘たちに教えるためお話しになった。
釈尊の前世が兎だったとき、ジャッカル、猿、カワウソと森に住んでいた頃、修行をしていた。
兎は智慧があったので、「食事をする前に他人に施しをしなさい」と言う。他の動物たちは、それぞれ与える物を持っていたが、
兎には自分の体しか施す物が無い。自分で言ったことが実行できないのを思うと偽善者のような気がして「もし誰かが乞うてきたらこの体を捧げる」と言ってしまった。それを聞いた天の王であるサッカは乞食に扮して動物たちを訪ねると喜んで食べ物を施した。
兎は施す物が無いので焚火に身を投じた。サッカ(帝釈天)は身分を明かし、兎の善行を後世に知らせる為に月に兎の形を描いた。
works-253
Un lapin #07 / 兎#07 / 2012/February
serigraph / 23cm x 27cm(17.5cm×21.8cm)